今日はリサイクル着物を買うときに気を付けることが何か、をお話したいと思います。リサイクル着物を買ってみたいけれど、よく分からないから不安…という方におすすめの内容です。
着物には小紋や紬のようなカジュアルなシーンで着用する着物から、訪問着や留袖のようなフォーマルなシーンで着用する着物まで幅広い種類の着物があります。訪問着、留袖のような礼装は日常的に着るものではなく着る機会が少なく、手入れがしっかりとされているものが多いので、リサイクル品でも綺麗なものが比較的多いです。保存状態がよければ、正絹の着物は何十年か着ることができます。傷みや傷、汚れのない礼装は非常に多くあります。長襦袢とセットであつらえることも多く、着物と長襦袢がセットで売られていることもあります。もちろん、セットの方がお値段は高くなります。
昭和初期までのものは一般的にアンティーク着物と呼ばれ、レトロな雰囲気の個性的で斬新な柄が特徴です。非常に人気がありますが、とても古い着物なので生地が弱っていたり、縫い目が弱くなっていることがあります。小紋や紬のような普段着として着られたいたものは着る回数が多かったので、特に生地が傷んでいないか状態を確認する必要があります。お尻やひざのあたりの布が弱りやすい場所ですので確認をしましょう。また、商品に「素材向き」などの表現があるものは生地の状態がよくないものが多いので、着物を着て楽しみたい方は気をつけましょう。
袖口や裾、上前は汚れがつきやすい上に汚れが目立つ場所ですので、購入する際には汚れがあるかどうか確認しておきましょう。汚れがあっても着てしまえば見えないに場所であったり、気にならない程度でしたら問題ないと思います。分からない場合はお店の方に聞いてみるといいですよ。
次にリサイクル着物のサイズについてです。リサイクル着物は現代の女性が着ると小さいと感じるものが多いです。着物を普段着として着ていた当時の女性は、今よりも小柄だったので身長の高い方は特にサイズはしっかりと見ておきましょう。身丈、裄、前幅、後幅などの寸法が記載されていると思います。色や柄が気に入ったからといってサイズの確認もせずに買ってしまうと、実際に着てみたら小さすぎる、丈が短い…なんていうことがあるかもしれません。そのため、ご自身の着物のサイズを知っておくとお買い物が楽になりますよ。ご自分の着物のサイズの見方については過去にご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
着物のサイズの見方
リサイクル着物はいつ作られたものなのか、どのようにして保存してあったのかなどが分かりません。また、お店の展示のための着物で未使用のものや、仕立てたのに受け取りに来られなかった未使用の着物などもリサイクル品として取り扱われることもあります。こういった未使用品は数は少ないですが、状態はとてもいいです。
購入する際は商品についての情報をしっかりとチェックしましょう。生地を触って確認できるのであれば、実際に触ってみて生地が弱っているところがないか、汚れは目立たないか、などを確認します。店頭ではなくネットショップを利用するのであれば、商品に関する情報が記載されていますので読んでみてください。
また、着物に合わせて帯や小物を変えることで着用シーンの幅が広がります。単色で控えめな着物であれば帯を華やかな物や、柄のあるものにすることで印象が大きく変わりますよ。帯のリサイクル品も多くありますので、お持ちの帯や着物との組み合わせを考えながら選ぶのも楽しいと思います。
リサイクルならではのリーズナブルな価格で多くの種類の着物があるのがリサイクル着物です。上記の着物を選ぶコツや確認することなどを知っていると、楽しく着物選びができます。皆さんもぜひ、リサイクル着物にチャレンジしてみてください。