袖丈の長い振袖は、未婚女性にとって最も改まった装いです。袖が長いほど格が高く、足元まである大振袖は花嫁衣装などにも用いられます。本来は五つ紋をつけるのですが、現代では三つ紋や一つ紋、無紋でも問題ありません。生地は綸子や緞子、縮緬などで、友禅や絞り染め、紅型などの華やかな模様を。より華やかにする場合には箔や刺繍をほどこします。若いうちははっきりとした鮮やかな色を、20代後半なら柄が小ぶりで落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。帯は変わりふくら雀や立て矢などの結びに向く全通柄の袋帯が理想的です。
■半衿・・・白の塩瀬の他に、淡い地色や刺繍や箔をほどこしたものも。
■伊達衿・・・ポイントとなる差し色の重ね衿。着物や帯を引き立てる華やかな色を選びましょう。
■帯揚げ・・・はっきりとした色の総絞りのものを選びます。ふっくらと合わせましょう。
■帯締め・・・平組の幅広または丸組で金銀を用いたボリュームのあるものを。
■帯・・・若いうちは振袖ならではの変わり結びで華やかに。
■長襦袢・・・振りから見える長襦袢は、着物に合わせた華やかなものを選びます。
■バッグ・・・草履とおそろいのものや、金銀をあしらった若々しいものを。
■草履・・・金銀に赤や白をあしらい、台と鼻緒が同色のかかとの高いものを。