■紺色
近頃は濃い色地のものも好まれてきていて、群青色よりも濃い紺色も人気が高まっています。男性用着物に多い色彩だという印象があるかもしれませんが、紺色の生地にきらびやかな柄をあしらった女性用の着物も非常に美しいものです。
■花色
「青花」と呼ぶ手描き友禅などの下書きに用いる着色剤は、つゆ草の花汁を和紙にしみこませて乾燥させたものです。水滴を落とせばその部分の色は跡形もなく消えるので下絵を描くにに必要なものでした。最近は化学青花という手軽な液体があり、露草が使われる機会は減りましたが、花色と言う優しい名前はしっかりと残っています。