商品の撮影をしていて、とても悩んだことがあるんです。
それは。
こちらのアンティーク帯。
上の写真は、通常のお太鼓結びをしていますが、
どうも、N山には、千鳥の向きが逆さまに感じるのです…。
そこで。
引き抜き結びにしてみました。
うん。なんか、しっくりします。
たれ先に柄がありますから、普通にお太鼓を結ぶのが正解なのかもしれません。
でも、たれ先の柄の向きは下の写真の向きなんですよね。
こんなときは!
どっちでも、いいのかなぁ…と、おおらかに捉えてしまうのが、N山です。
上の2パターン以外にも、お太鼓を裏面の黒無地になるように引き抜き結びをすれば、たれ先にだけ柄を出すこともできるし♪
一気に、渋さ増し増しです。
そう考えると。けっこう、使える帯かもしれませんよ。
黒の帯は、N山も1本持っていますが、案外、どんな着物にも合わせやすくて便利なんですよ。
アンティーク着物は、考え方次第で自由に楽しめるのが魅力ですよね。
ついでに。もう1点。
この半幅帯も、N山を悩ませました。
長さが、2m62cmしかないんです…。
短いなら、体にひと巻きで結べばいいんですよね~。
いつも、ふた巻きしているので、緩いなっと感じるかもしれませんが、
ゆるゆるっと気楽に締めるのも、たまには楽でいいものです。
ずれ落ちないように、帯締めなどを締めれば、より安心できるかもしれませんね。
上の結び方は、手先をいつもより長めにとって矢の字を結んで、最後に手先を下に垂らしてみました。
貝の口でも、手先を垂らすパターンのアレンジを応用できますよ。
こちらの結び方は、幅を半分に折ってちょうちょ結びにして、たれ先を下からくぐらせて、結びの上からかぶせてみました。
かぶせる部分に小さくひだをとると、立体感が出て華やかになります。
2m62cmのこの帯の場合、体にひと巻きして結ぶと、このように、たら~んと長めの仕上がりになって、大人っぽさも感じられます。
もちろん、どちらの帯結びも普段の半幅帯で、体にふた巻きしてから結べますから、試してみてくださいね。
半幅帯も、自由にアレンジができる気軽な帯なので、自分オリジナルの結び方を考えて、気軽に楽しんでくださいね。
その結び方が、二度とできないこともありますが…(笑)
では。ごきげんよう~。