結婚式。それは一生に一度縁あって結ばれる男女が結ばれる晴れの日です。
最近の結婚式では、式を挙げないが結婚衣装をきて写真を撮る、或いは結婚式を正装で挙げる方など様々な挙式をあげています。
結婚式を挙げる際、よくチャペルウェディングで挙式をして、洋装でウェディングドレスを着てからお色直しにカラードレスを着ます。ヨーロッパの白いウェディングドレスは、「あなたの色に染まります」という意味合いがあるという説があります。また、純潔や清潔という意味も含まれています。
最近の日本では、こうした西洋のチャペルウェディングでの挙式やウェディングドレスが主流を占めております。このウェディングドレスを着る習慣が人気を出したきっかけは、イギリスのチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の盛大な結婚式で憧れが集まってからだといわれています。そして、お色直しでは、カラードレスを着ることが増えています。
それまでは日本独自の結婚式を挙げる方がほとんどで、神社や自宅などで挙式を挙げます。婚礼衣装も、男性は紋付き袴、女性は白無垢を着ての挙式を上げていました。
女性の方の婚礼衣装ですが、昔は白無垢を着て挙式を挙げた後に披露宴で色打掛に変えてお色直しをしました。また、江戸時代から昭和初期の時代では、角隠しに黒の引き振袖を正装として婚礼衣装を身にまとっていました。
白無垢は、よく「相手の家の色に染まっていく」という意味合いで捉えられていますが、本来の意味は違っているようです。
昔から日本では、色や模様で衣装の意味合いを現していました。
和婚の挙式の場合、昔は白無垢を着て、綿帽子を被って相手の家の墓参りや仏壇にお参りをしました。 綿帽子の下は角隠し、あの文金高島田の周りにある白い布で文字通り角を隠しています。つまり、角は鬼を象徴しており、鬼は、あの世のものを象徴しています。
鬼がお墓参りに行くことは、死んだ人が帰って来ることと同じ意味を持っています。
だからこそ、お墓参りが終わって角隠しを取った文金高島田に赤い色打掛を来てお色直しをすることは、生まれ変わるという意味を持っています。
赤は血液の意味があり、赤ん坊のように戻って新たな人生を歩んでいくことに繋がる、大きな意味があります。
最近は様々な色合いの色打掛があります。赤は太陽や生命の意味が込められており、金色は豊穣、富貴、収穫の意味合いがあります。
また、青は高貴、純潔の意味があり、西洋の結婚の「サムシング・フォー」に絡めて選ぶ方もおられます。緑は芽吹いたばかりの新芽、命のイメージがあり、ピンクは優しい気持ちになり、「愛情」そのものが現れています。
そして、白はやはり特別な色で「聖なる色」として儀式には欠かせないものです。同じ白でも純白の白とオフホワイトのように、微妙に白色の色合いが違いますので、お召しになる花嫁によく似合う色を選んでみたいものです。
西洋と日本では意味合いが異なりますが、色打掛はまさに、結婚式で着る和装のカラードレスと同じように、新たな人生を送るという大切な意味が込められています。
ここでは、白無垢と色打掛について、昔から大切にされてきた衣装と色の意味合いについて取り上げてみました。やっぱり、日本伝統の衣装の色合いや柄はとても繊細で華やか。袖を通してみるとワクワクしますね。
そして神社仏閣や風習にふれると和婚での結婚式も素晴らしい文化と風習だと思います。
こうしてみると、やっぱり日本独自の結婚式で大切な門出を飾っていきたくなります。
リサイクル着物錦屋では、この大切な挙式に喜んでお召し頂ける色打掛も取り揃えています。是非ご利用下さいませ。