まずは、脱いだ後、体温が抜けるまで衣紋掛けに吊るし、風を通しておきます。汗ジミが付着した部分は、水にアンモニアをほんの少量混ぜた液を霧噴器などで軽くかけておくと良いでしょう。何回か浴衣を着用し、汚れたら、丸洗いをします。その際、型くずれを防止するために衿と袖の先端を糸とじすることです。たっぷり入る容器に水を入れ、浴衣全体を水に浸し、中性洗剤でふり洗いをし、汚れの目立つ部分は板にのせ、洗剤をつけたブラシを布目にそって、軽くあてます。十分にすすぎを済ませてから、型をくずさないようきっちりたたみ、上から押しつけ、水分を可能な限り絞り出し、陰干しをして乾かします。なお、絞りの浴衣は丸洗いできませんので、ドライクリーニングや専門の業者に出しましょう。藍染めや、草木染めのものは洗剤を使用しますと、化学変化を起こすことがあるので、使用しないよう注意してください。
大体の方がタンスに浴衣や着物をしまわれていると思います。タンスは、そもそも湿気を防ぐためにあるので、中のものを湿らせないようにしなければなりません。新築家屋などでは、壁面に湿気が残っていることがありますので、壁から少し離して、風が通るように配置するようにしてください。よく晴れた日や、風が通る日には、タンスの引き出しを開き、換気すると良いです。防湿剤をいれるのも良いです。防虫剤と一緒に使用しても問題ないので、安心して使用できます。
近年、既製品の浴衣が多くなってきました。既製品のほとんどに洗濯表示のタグがついていますので、表示に従ってお手入れをするのも良いでしょう。