■肌襦袢(はだじゅばん)
肌に一番近い、着物の一番下に着用する下着です。晒木綿やガーゼなど、肌に馴染みの良い生地を使用し、汗を吸収し、汚れを防止します。着物の邪魔にならないようにし、着崩れも防止してくれます。生地は他に、麻布やクレープも使用されます。
■裾除け(すそよけ)
裾除けは、半襦袢と一緒に用い、腰に巻いて使用します。生地は洗えるものが多く、なおかつ裾さばきが良いものを好まれますので、近年は、化繊のものが多く使われています。正絹であれば、パレスちりめんなど、シボの小さいものが用いられます。
■羽織紐(はおりひも)
羽織を着用する際、必要なものです。とても小さなものですが、帯の前を引き締め、アクセントにもなります。礼装用には、白無地や、金、銀色のものを用いますが、その他の場合は、着物・帯・帯締めとのバランスを考え、目立たなく無難なものが良いでしょう。
■足袋(たび)
足袋は、着物姿をより美しく引き立てる役割をする大切なものです。素材は、通年使用できる、キャラコの表地、木綿の裏地のものが良いとされています。サイズは、少々きつめくらいでぴったりと履けるものがおすすめです。こはぜ付きものは、普通は四枚のものを使用しますが、正装の際は、五枚こはぜを使用します。
■草履(ぞうり)
草履の素材には、布製・皮製・エナメル製のものが主にあります。礼装時には、金・銀・錦などの布製を用います。皮製のものは、おしゃれ着の場合に合わせて使用します。
■下駄(げた)
下駄には、桐下駄・白木下駄・塗り下駄などがあります。染めの着物を着用する際や、フォーマルな場所には適しておらず、織りの着物や、浴衣着用時に用いられます。