■文結び/袋帯
「のし結び」「縁結び」とも呼ばれ、”文”をそのまま立て矢に結んだ、シンプルで落ち着いた雰囲気の帯結びです。
1.ての寸法をウエスト線に決め、胴に2回巻きます。ふた巻き目に後帯板を入れ、てを上にひと結びします。結び目の下にタオルを入れます。
2.てを左斜め下に下ろし、結び目からたれ先に向かって肩巾いっぱいに立て矢の寸法を測ります。残りのたれは半巾に折り、輪を左にして肩にあずけ、仮紐で押さえます。
3.立て矢の布目を通して、左肩へ斜めに形づけます。
4.立て矢の中心に箱ひだを作り、末広がりになるように中心でタックを取り、隠し紐でS字掛けします。
5.隠し紐の上に枕を右上がりにあてて、ガーゼ、帯揚げをかけ、仮紐をはずします。
6.肩にあずけたたれを立て矢に添って斜めに下ろし、左の立て矢の方向に内側に折り上げます。下にあるてを折り上げて輪に通します。文結びの名は、この結び方から来てます。
7.体型によって文に長短のある場合は、端を裏側に折り込んで左右のバランスをとります。帯締めを文の中に通して前で結びます。
8.立て矢を形づけ、帯揚げ、帯締めを整えて出来上がりです。