■萌黄色
若い人はあまり親しみのない色名かもしれませんが、文字を見ればなんとなくどのような色なのかは想像できるかと思います。萌黄色は他に、萌木色、萌葱色と書くこともあります。萌黄色は文字通り黄味を帯びていて淡い色、萌葱と書けば緑が多く青味がちな若い色、萌木と書けば葉が萌え出たばかりの黄味を含む透明感のあるか弱い緑色。このように微妙なニュアンスの違いを文字で表現することができる繊細な色です。
■鶸色(ひわいろ)
もろくて弱い、そんな印象の若い緑色が鶸色。鶸というのは小鳥の名前で、なかなか目にすることのない鳥です。萌黄色よりも少し黄味が強く、決して派手ではないものの帯揚げに差し色として使うなど、アクセントとして使用されることの多い色です。