日本で動物などの生き物が文様として本格的に用いられたのは、飛鳥・奈良時代と言われています。
中国から伝わったとされる龍や鳳凰、麒麟、亀などは吉祥文様として工芸品などに使われたのが始まりとされ、日本では中国の影響を受けながらも、植物などの文様と組み合わせて独自の動物文様を生み出してきました。
動物文様には、鳥類や魚介類なども含まれ、動きのある愛らしいスタイルが多く存在します。代表的なものに、鶴、亀、鳳凰、鴛鴦(おしどり)、トンボ、蝶、千鳥、兎、龍などがあります。
季節の草花のみならず、動物文様にもそれぞれの季節感や意味が含まれているので、その辺りにも目を向けながら着物選びをすると、さらに楽しくなりますよ。